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火口湖湯釜のパノラマ写真

現在,草津白根山は活動が活発化している可能性があり,湯釜火口の南展望台が立ち入り禁止になっています.観光客の方は西展望台から湯釜を眺めることになっています.この展望台は,いささか湯釜から距離があるので迫力に欠けるかも知れません.私は湯釜の観測のために火口内に立ち入り写真を撮ってパノラマを作ってみました.以下のURLにファイルをupしたので,ご覧いただくなり,あるいはダウンロードして印刷するなどして楽しんでください.ポスターなどを印刷する巨大プリンターで横長に大きく印刷するとすごい迫力です.まるで現場にいるような臨場感があり見とれてしまいます.複数画像を合成して作ったパノラマなので,火口の稜線に一部不自然がところがあります.どうかおゆるしください.
http://www.ksvo.titech.ac.jp/~ohba/index.html

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浮遊硫黄大量発生

草津白根山の山頂にある火口湖湯釜で浮遊硫黄大量発生しています.写真を見てください.このような現象は2004年10月23日の中越地震(M6.8)の後にも起きています.この時は草津町で震度4の揺れがありました.つい先日の5月12日には,上越地方でM4.8の地震がありました.この地震で草津町は震度4の揺れがありました.5年前と同じく浮遊硫黄が発生したのです.湯釜の底には,溶融した硫黄が溜まっていると考えられています.地震で湯釜が揺すられると,溜まっていた硫黄が湖面に浮かんでくるようです.火山活動とは直接の関係はないと思われます.
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火山ガス研究の意味とは?

火山ガス研究はかつて地球化学の世界で重要な地位にありました.火山ガスは地質年代を通じて地表に放出されているので,火山ガスこそが,大気や海洋を形成した起源物質であると考えられていたのです.この考えは,プレートテクトニクスの発達により,海水の一部がプレートにより地球内部に引き戻されていることが分かってから否定されました.確かに地球の形成初期に大量の火山ガスのような高温の気体が地表を覆い,それが原始海洋と原始大気を形成したのですが,現在われわれが目にする火山ガスは地球表層の物質循環のひとつの側面を見ているに過ぎないことが分かったのです.それでは,いまなお火山ガスを地球化学的に研究する意義とは何でしょうか?この先は,以下のURLに掲載したpdf文書をご覧ください.
http://www.ksvo.titech.ac.jp/~ohba/index.html

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